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一夜明けました。というより、昨夜は午前4時に寝たので、昼近くになっただけですが。

さて、皆既日食レポートの2回目。

朝よりは雲が薄くなったものの、日食中はずっと全天を覆う雲が薄くなったり濃くなったりを繰り返し、濃くなったときは太陽さえ見えない状態でヤキモキしていました。

雲があるために食が進むと薄暗くなるのもはやく、皆既よりかなり前から気温も急速に下がり、同時に鳥が空を飛び始めました。

そして、皆既近くになってようやく雲が薄くなり、黒い太陽が薄雲の中の幻想的な雲の中に浮かぶ皆既となりました。

雲の影響で空は前回よりも暗く、時計の文字を読むことはできません。金星などの明るい星もはっきりと見えました。見回すと地平線には赤い(真昼の)夕焼けが起こり素晴らしい光景です。

5分36秒後、見事なダイヤモンドリングとともに空は明るさを取り戻しました。

前回のトルコ日食は2分の皆既であっという間に終わったのですが、今回のはやはり長く非日常の光景をたっぷりと楽しむことができました。



写真上は皆既中の空を対角線魚眼レンズで撮影したもの。地平線がぐるっと夕焼けのように赤色に染まっているのが分かります。また画面左の明かりは上海天文台の光です。空全体がまだらの巻層雲・高層雲に覆われているのが分かります。

写真下は皆既が終わり太陽が顔を出した瞬間(第3接触という)です。ピンク色の彩層とその少し上にはプロミネンスが見えています。この写真も雲の影響で少しフレアっぽくなっています。