Murai式という人工雪結晶を作る装置があります。名前の通り私が開発したのですが、これを使った研究で8年前に学位を頂きました。
詳しい経緯は私のwebサイトにあります:http://www1.linkclub.or.jp/~kinoko/Snow2_artificialsnow.html

さて、写真は4月3日に新しく制作したMurai式9号機のテストで作った扇形結晶。
Murai式は電圧で気温・湿度を調節しており、装置ごとにある程度の習熟が必要なので、今回の9号機でもテストを繰り返して傾向をつかみます。慣れれば、自由に結晶を作り出すことができますが、この「習熟の必要性」が、この装置の最大の弱点。

今回の装置では、雪結晶の高精細画像の撮影と成長過程の記録を目指しています。天文で使っている各種の処理技術を応用する予定。うまくいくか?

20200403 結晶 P1070079処理ネーム統合-denoise