雲三昧 -雲と空の記録と独り言-

雲と空を見続ける気象予報士No.6926:管理人Akinokoのアレコレ独り言。 雲&空+天文+雪結晶の3つが活動フィールド。WebPage「雲と空の休憩室」 : http://www1.linkclub.or.jp/~kinoko/    Facebook : https://www.facebook.com/akio.murai.5   「新・雲のカタログ」をはじめとする雲の本もよろしくお願いします!!

カテゴリ: 雪氷・研究関係

アラスカに行っている間に、日本雪氷学会の「日本の雪氷百選」が発表・公開されました。雪に関わる日本の各分野の代表的研究者・教育者らが、自然、教育、文化と121項目の執筆を担当、これまでない資料になっています。雪結晶はもちろん、雪崩や氷瀑などの自然現象から、南極 ...

近所にある石碑。ちゃんと六角形をしてて、見方によっては「雪の結晶」を表してるように見える。なぜこの形にしたのかな?ただし、実際の砲弾結晶の頂角は56度ともっと鋭いんだけど。ちなみに小松市の小松高校にある中谷宇吉郎の記念碑。こちらも六角柱+六角錐と、言葉で説明 ...

日本雪氷学会が編纂している雪氷百選の編集が完了したということで、確認用原稿が送られてきた。   一言で言うと素晴らしい内容で、全国の方々に是非見て欲しい。日本の雪氷について、現象・文化・暮らし・施設まで121項目にわたって写真で紹介、日本の雪氷の全て(の概要 ...

まいくろさんのコメント内に「雪の結晶にも「双晶」はありますか?」というご質問がありましたので、ここで回答させていただきます。雪結晶には単純な結晶構造の「単結晶」も、「双晶」、さらに多くの異なる向きの結晶格子が連なった「多結晶」もあります。 下にその一例、 ...

TBS系「ひるおび」のお天気コーナーの一コマから。 ビールやらスタバの飾りならともかく、テレビの気象情報でこれはダメやろ。 たかがボードだけど、サイエンスを扱っているんだから。 一応雪結晶の研究をしてた者から見るとこういうのはとても気になる。何がおかしいか分か ...

18日午前4時50分。外気温はなんと-1℃。当地は標高1650mなのに、、、。 低気圧と共に暖気が入ってきています。これじゃ、結晶の撮影どころではありません。ガッカリ。 さて、17日に撮影した結晶です。成果があまりに少なくて、、、、、akinokoの9冊目の雲の本写真450枚以上を ...

16日は大嵐でした。風が吹き荒れ、1日中ゴーゴーと風の音。前も見えない位の降雪。結晶の撮影どころじゃありません。ところが、翌日17日は一転昨日の大あらしからは想像できない青空。積もった雪の中から愛車を掘り出し、標高2300mの横手山・渋峠へスキーに。横手山山頂。山 ...

今シーズン最強の寒気が入って来て、大荒れ。窓の外はビュービューいってる。午前10時半現在の気温は-12.3℃。と言うわけで、昨夜は大荒れ。何とか拾い上げた結晶3つ。通常0.2mm以下の結晶は「氷晶」と呼ばれるので、雪結晶と呼べるのは右端だけ。それでもわずか0.3mm程度の ...

第1夜終了。気温が最低でも-6.3℃t高く、その上降ってくるのは雲粒付の針ばかりで、最初から大苦戦。新しい照明の色温度とバックの色温度が合わずこれも大苦戦。撮影した針状結晶。降る降雪を直接ガラスに受けて撮影したモノ。こんな感じで、角柱・針が混ざって降っていま ...

雪結晶の撮影のため志賀高原へ荷物の積み込み。XVに食料・飲料・撮影機材・顕微鏡・防寒用具等を積むともう満載です。途中妙高SAで休憩。とても天気が良く、道路状態も問題なし。快調な道のり。麓のイオンで恒例の買い物。サラダ・弁当・惣菜など生ものはここで調達。約4時間 ...

雪結晶撮影のために志賀高原に入る準備。まずは食料。5泊6日間滞在の16食分(+夜中起きているので夜食)、数を数えて買わないと、足りなくなってしまうから、広げて数える。少しずつ買い増して調整。バーナーは持って行くのでお湯は作れるし、電子レンジはある。惣菜、サラダ ...

1月中旬から結晶撮影のために志賀高原に入ります。志賀に入る前に、先日購入した新LED照明を使った雪結晶撮影のテスト。フィルターとホワイトバランスの相性というか、色温度をいろいろ変えて背景と結晶のバランスをみてみました。また、雪結晶のわずかな凹凸がこれで表現で ...

今日(21日)午後、大規模な斑点濡れ雪が発生。ほぼ半径500mにわたって、どこに行ってもアスファルト面はほとんど斑点に埋め尽くされた状態。これまで見た中でも最も広範囲の現象。素晴らしい!その他の斑点濡れ雪の観測・観測方法はここにあります。斑点ぬれ雪の観測 Akinok ...

雪氷学会のために郡山に滞在していました。今回は福島県郡山市、日本大学工学部での開催。コロナで対面での学会は4年ぶり。私は飲みに行くのが目的なので、毎晩仲間と夜の居酒屋へ。久しぶりに雪の仲間としゃべり尽くしました。 ...

中谷宇吉郎が学士院賞に推薦された時に提出した自筆の履歴書と、中谷宇吉郎からの藤原咲平に履歴書を送ったと言う内容の手紙。もちろん本物。この他に推薦書(岡田武松、藤原咲平などが推薦者)の下書きも。数年前、縁あって俺のところに来た。今、雲の謎を藤原咲平や岡田武 ...

日本雪氷学会からメールで通知。昨年度に引き続き、雪氷研究大会(学会)がオンライン(リモート)での開催になるという。覚悟はしてたけど、つまらんなぁ。自分にとっては年に1度の勉強の機会なんだけど、リモートじゃ刺激を受けられないし、第一、自分は「旧知の人と飲みに ...

分かるヒトだけ分かる話。Murai式と新水蒸気供給システムによる人工雪結晶生成のテストをしています。写真は今日作った放射針と呼ばれるもの(3D/平行法でご覧ください)。北見工大で一時研究されていたのですが、どういうわけか自然には現れない結晶です。なんでこんなのが ...

Murai式と新しい水蒸気供給システムによって、今日-32.5℃で作成した人工雪結晶。中空の角柱結晶の集合。この温度領域では、このような長めの中空の角柱が多数を占めるようになる。お世話になった北見工大の亀田先生が南極で撮影した雪結晶と並べてみた。軸比(長さと太さの ...

-29.6℃で生成した低温型結晶。角柱(あるいは砲弾)が集合して、それに交差角板がくっついています。-25℃以下でみられるこれらの「低温型雪結晶」は多種多様で、写真の結晶は「柱状板状の不規則結晶:CP5」に分類されます。ただし、これらの多様な形ができる条件はまだ分か ...

これまで雪結晶の撮影のために志賀高原に8回遠征、機材を変更しながらテストを繰り返してきた。で、ようやく一昨年からなんとか安定した撮影ができるようになってきた。 今年から、本格的な撮影のために長期にわたって滞在する予定だったのに、、、、ここでもコロナの影響で ...

-30℃付近での人工雪結晶。4フレームからの焦点深度拡張合成画像。角柱状に交差角板が付随して成長している。この辺での結晶生成はとてもデリケートなので、本来は1回生成実験するのに3日かかるけど、いまは簡易的に1日で終わる手順でやってる。Akinokoのウェブサイト「雲と ...

一昨日作成した人工雪結晶の3D写真(平行法)。-20℃を下回る気温では、雪結晶は板状を保つことができなくなります。小さな時に板状でも、すぐに交差角板結晶のような立体的な構造体が立ち上がってしまいます。この温度以下では、さらに小さい時にも厚い角板や角柱(上の画像 ...

私の研究の動機であり、憧れの中谷宇吉郎の名前がついた小惑星10152番:Ukichiroをとらえました。というか、テスト撮影なんですが。移動の確認のため、90秒露出×20コマ(30分)→ 20分インターバル → 90秒×20コマ(30分)という露出をしてあるので、移動しているウキチ ...

冬の雪結晶撮影のために、新しい拡大系レンズのテスト。メーカーからデモ機を借りて、メススライドを使って、視野の広さとか、像面湾曲とか、光量とかをチェック。右(Normal)はこれまで使っていたシステム、左(wide)は借りた新しい拡大レンズ(顕微鏡、カメラ、延長筒な ...

7月のMurai式のペルチェの不具合で、撮影したままそのままほったらかしになっていた未処理の人工雪結晶の画像を、順次焦点深度合成処理中。写真は樹枝状(下部)と扇状(上部)のハイブリッド。対流式の装置では水蒸気が下方から供給されるために、下方への成長速度が速く、 ...

Murai式で今日作った人工雪結晶。扇状結晶。3フレームからの焦点深度合成画像。処理はとりあえず適当。スケールも省略(笑)。下方向に伸びているのは、水蒸気が下から供給されているから。この先端の成長を高解像度画像で明らかにする、というのが俺の目標、、、、、だけど ...

またまた人工雪結晶。新しい装置で基礎的なデータを取り始めてもう2ヶ月。なかなか思ったように進まないので原因を追及中。ということで、1枚。(とはいっても、3フレームからの焦点深度拡張合成画像) ...

2日に作った-9.1℃での人工雪結晶。、、、、のはずなんだけど、今回の装置では、この温度域で単独の結晶がなかなか作れない。何でだろう?もう、これは雪というより、霜。この温度域では「鉛筆のキャップ」みたいな中空の長く伸びたパイプ状の結晶ができます。よく見ると壁の ...

今日の人工雪結晶。相変わらずMurai式での結晶生成テストを継続しています。-27.3℃での御幣状結晶:CP71 氷柱御幣と呼ばれるモノ(中央)。このあたりは水蒸気量が少ないので、成長速度が異様におそい。3時間かかってできた結晶。(焦点深度拡張合成画像)Murai式など人工 ...

昨日の人工雪結晶:骸晶角柱。よく見ると柱面の一角に切れ目があり、-8℃付近の結晶と同様に「屏風」と呼ばれる構造があります。フムフム、、、、、、 ...

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